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岡田です。

参加者からの相談を、シェアする。

 

■参加者からの相談

今日は新たな相談になります。

岡田さんにコミュニケーションを学んでいるおかげで
この数年で営業成績が非常に良くなってきました。

特にここ１年ではダントツといっても良いくらい
社内トップの売上です。
これは取引先とかなり良好な関係を築けるようになったためです。
 
取引の担当者とは対面でも電話営業でも、
毎回バカ話から始まり、シモネタや笑話で大変盛り上がり、
フランクな関係の構築が出来ています。

そして、そんな付き合い方を維持しつつも、
常に顧客目線で必要な事を分析し鋭いアドバイスも出来ています。

その結果担当のさらに上役や、会社によってはトップの人からも
気に入られ付き合いが増えてきました。本当にありがとうございます。
 
この様に仕事面では大変充実していっているのですが、
一つ相談があります。

 
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それは、数字が上がれば上がるほど
社内の人間との関係がイマイチになっている気がするのです。
 
会社への貢献度が圧倒的に高い割には、
社内の人間からの尊敬が薄い気がしています。

具体的には、社外の人などからは飲みにもしょっちゅう誘われたり
それこそプライベートの付き合いなども多々あるのですが
社内の人間からはあまりそういった誘いがありません。
 
結果を出しているので社内の中心的な立場ではあるのですが
取引先の人たちと同じような、フランクな感じがないのです。

 
◇岡田の答え

「人気者になる方法」を心得ておこう。
 
これは私自身、営業マン時代に失敗経験があるのだが、

・顧客との人間関係が良好になり、
・会話が毎回盛り上がり
・さらに数字もついてくるようになると、

「仲良くなりすぎて、ついつい、口が滑り易くなる」
 
口が滑るというのは、

たとえば、あなたが営業マンだとして、
取引先の担当者Aさんと商談しているとき、
エラく爆笑トークになってしまったとする。

そうすると、その盛り上がった会話の流れが、
どんどん悪ノリ化していく。
 
それはそれで良いのだが、その会話のネタの一つとして
取引担当も面識のある「あなたの社内の人間」の話題を、
してしまう場合がある

あなた「そういえば、田中いるじゃないですか？」

A「うんうん」

あなた「あいつ、この前の飲み会で・・・」

みたいな感じだ。
 
あなたは、会社の売り上げ貢献のために、
取引先とより良い関係を構築する手段として
その会話ネタを、したのかもしれないが、

その内容が悪口じゃないにしても
（例えば田中があなたやAよりもずっと年下で、
可愛い後輩としての、会話だとしても）
話されている当人からすると、気持のいいものではない。
 
あなたが、取引先の第一商品部の営業マン、
田中が第二商品部の営業マンだとしたら、

第一商品部のAさんから、
第二商品部の担当に話が行き、

そこから「田中くん、きいたよー」と、なる。

そうなると、田中君は

「あの人って、口が軽いなー」

と感じる。
 
あるいは

「数字のためなら、全部利用するんだ」

と感じる。

そうすると、尊敬は、されない。
それどころか、軽薄な人間や、
プライベートで付き合いたくない人と、思われる。
 
私も、営業マン時代に、一度、口が滑ってしまい
ある後輩のドジ話を、取引先の社長に
おもしろおかしく話した事がある。

その後輩は、その取引先の営業だったので
その社長も面識があり、会話は大変盛り上がったが、
話していて「あ、しまった」と後悔していた。
 
なので、商談が終わった後、すぐに後輩に電話をして、
「すまない、社長さんとの会話の流れで、例の話をしちゃった」
と、すぐに謝罪をした。
 
しかし、これは逆に、功を奏した。
というのは、正直に謝った事で、
その後輩の中で、線が引かれたのだ

「岡田サンは、コレくらいの事で
口が滑ったと感じる人なんだ＝口が堅い」

と思ってもらえたのだ。

この事をきっかけに、その後輩から
非常に慕われるようになった。
 
営業マンの仕事は、顧客と良好な関係を築き、数字を残す事だ。
なので、会話力はとても重要になる。
 
しかしながら、どんなに仲良く、
フランクな付き合いが構築されたとしても、
あなた自身は、冷静でなければ、いけない。

もしあなたが

「業界で凄い立場なのに、愛されてはいないなー」

とか

「会社での売り上げ貢献は凄いのに
慕われてないなー」

と感じているとしたら、あなたの会話の内容や、立ち振る舞いに、
身内への配慮が欠けている事が要因だったりするので、見直してみよう。
 
仕事は、仕事。
プライベートは、プライベート
ときっちり分けられる人間は、尊敬されやすいし、
プライベートで、人が集まる。
 
ありがとうございました。

岡田尚也

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